あの頃と、相棒。

『相棒』がスタートした2000年。
日本のストリートカルチャーがまだ面白かった“あの頃”だ。
ファッションも音楽も雑誌も、今よりずっと自由で、ずっと近いところにあって、そこから毎日のように新しいものが生まれていた。
「個」が強かった時代だった。
そう考えると、同じ2000年に始まった『相棒』も、かなり「個」の強いドラマだったと思う。
クセのある登場人物たち。
その中でも、水谷豊さん演じる杉下右京は圧倒的。
話し方も、仕草も、服装も、紅茶の注ぎ方まで独特で、誰にも似ていない。
そんな強烈な個性を持った主人公のドラマが、四半世紀以上も続いている。
今回、season25のTシャツをデザインするにあたって、いわゆるありものの「ドラマグッズ」にはしたくなかった。
せっかく2000年に始まった作品なのだから、僕が好きだったあの頃のストリートカルチャーと『相棒』を重ねてみたら面白いんじゃないか。
そんなところからデザインを考え始めた。
当時のストリートファッションを思わせるアニバーサリーグラフィック、水墨画、カレッジロゴ。
一見すると普通にファッションとして着られる。でも、よく見ると『相棒』。
そんなTシャツを目指した。

今回は3つのデザインを、シルエットや質感を重視した2種類のボディでそれぞれ制作した。
ひとつは、スタンダードな6.2ozのノンウォッシュTシャツ。
もうひとつは、少しゆったりとしたリラックスシルエットに、着古したようなフェード感を加えたヴィンテージタイプ。
全部で6型。
2000年から2026年。
あの頃のストリートカルチャーを思い出しながら、25年続いてきた『相棒』のTシャツをつくる。
個人的には、なんだか不思議な感じがする。
いよいよ『相棒』season25が始まる。
初回はスペシャル。